中小企業にとっての隠れた武器!企業ブログの驚くべきパワーとは?

Googleはサイトアクセス解析のUA(ユニバーサルアナリティクス)のサポートを2023年7月1日をもって終了したので、GoogleアナリティクスGA4へ移行されたご担当者の方も多いと思います。

当社はBtoBビジネスを行っており、ホームページのアクセス数はそれほど多くないため、日常的にアクセス解析を行っていませんでした。

しかし、GA4への移行の際にホームページのユーザーアクセス数を確認したところ、全体の約60%がサイト内のブログからのアクセスでした。

名刺やメール署名欄のURL、そして被リンクには主にトップページのアドレスが含まれており、典型的にトップページのアクセスが多いことが分かります。ただし

全体の60%は、ブログからのアクセスだったことがわかりました。 

下記表は、直近1週間でのアクセス数が多いページ順に並べたものになります。現時点でブログを合わせ総数は70ページほどありますが、上位10位まで表示しています。

1週間の間に、総訪問者数は408人で、ページビュー(PV)は1677回でした。このうち約60%はブログからのアクセスです。(図1)

直近1週間のアクセス数(ユーザー数降順並び)

直近1週間のアクセス数
図1

注)Googleアナリティクスにおいてユーザーとは、特定の期間にWebサイトに訪問した人数です。 同じ人が複数回訪問したとしても、ユーザー数は1となります。

また、全体の約60%強はキーワード検索をしてアクセスされたことが分かりました。408人中259人はOrganic Search(自然検索)でした。

図2
図2

注)Organic Searchとは、自然検索とも呼ばれ、検索エンジン上の通常検索結果のことを指し、広告枠を除いた検索結果ページに対して、ユーザーがURLをクリックし特定のページに入ることを指します。

図1_3の問合せページからの連絡もあります。多くはいわゆる営業メールですが、相談、質問、などももちろん頂きます。

余談ですが、当社の場合、卒論の時期になると「価値共創」をテーマにするのか学生さんからの質問が特に多いです。メールでの質問だけでは足りず、ゼミの学習として遠方から来られることもあります。

いずれにしても、キーワード検索を通じてブログへのアクセスが【きっかけ】となっています。

企業ブログは、成果が現れるまで時間がかかり、本業よりも手間のかかる作業になることもあります。しかし、この表を再び見て、そして実際に問い合わせが増えたことを考えると、企業ブログは非常に有効なツールであると再認識しました。

簡単に企業ブログの効果についてまとめてみます。

企業ブログの効果について

1.顧客への接点としての活用

企業ブログは、自社の見込み顧客との接点を作ることに非常に効果的です。

自社が所有するメディアとしてのブログは、会社の概要や製品情報を発信するだけでなく、読者とのコミュニケーションの場としても機能します。ブログを通じて読者とのつながりを築き、信頼関係を構築することができるのです。

2.集客の手段としての役割

現代のユーザーは、情報を探す際に検索エンジンを利用することが一般的です。

ユーザーは、自分の悩みや問題を解決するためにキーワードを検索します。企業ブログでは、ユーザーが求めている情報を提供することで、検索結果で上位に表示されることができます。いわゆるSEO対策です。これにより、自社のブログに興味を持った読者が訪れるようになり、問い合わせや購買意欲へとつながっていくのです。

3.ブランディングと信頼性の向上

企業ブログは、自社のイメージ向上とブランディングにも役立ちます。

ブログを通じて専門知識や情報を提供することで、読者から信頼される存在となります。また、有益な情報を提供し続ける企業は、読者にとって頼りになる存在となります。企業ブログを通じて、自社の専門性や価値をアピールし、読者とのつながりを強めることができるのです。

4.長期的な広告としての効果

通常の広告は、費用がかかるものですが、企業ブログは広告費を掛けずに長期的な広告効果が期待できます。

ブログの記事は、自社の情報資産として存在し続けます。記事が増えるごとに、さまざまなキーワードから自社のウェブサイトに訪れる読者が増えます。そして、定期的にブログを更新することで、読者の訪問を継続させることができます。その結果、自然な形で読者の興味や信頼を獲得し、長期的なビジネス成果につながるのです。

以上が、企業ブログの効果的な活用方法です。ぜひこれらのポイントを参考にして、自社のブログ運営を充実させてみてください。企業ブログは、ビジネスの成果を上げるための重要なツールとなります。

企業ブログを始める際には、注意点やSEO対策におけるテクニックもあるでしょうが、何よりも大切なのは「やってみること」です。

ブログを始める前に、完璧な計画や戦略を練り込むことに時間をかけてしまうと、始めること自体が遠のいてしまいます。重要なのは、アイデアを形にし、実際に記事を書いて発信することです。

たとえ100人中1人でも、読んでくれる人がいれば素晴らしいですよね。

まとめ

大企業と異なり中小企業が広告費に予算を掛けることが難しい場合でも、企業ブログでの継続的な情報発信により、信頼性や特性をアピールできます。

次に、SEO対策に役立ち、検索エンジンでの上位表示が期待できます。これにより、無料で集客が可能です。

また顧客とのコミュニケーションを強化し、フィードバックを収集しやすくします。

総合的に、企業ブログはコストを抑えながらも効果的なプロモーション手段として中小企業に大きな効果をもたらします。


BtoCだけでなく、企業が企業に対してモノやサービスを提供するBtoBにおいても有効です。

LINE、Instagram、Twitter、Facebook、YouTube、TikTokなどのフロー型のSNSは、拡散力としての効果はあっても、SEO対策としては直接的に影響しません。

一方、ストック型のブログは、検索エンジンにもヒットするため、過去の記事が生き残り、記事の数を積み重ねることは、ネット上に「資産」をつくっているこになります。

これがなんといってもブログの最大の「強み」と言えます。

ブログは今日からでもすぐにでも始めることができるので、ぜひ試してみてください。

最近の記事
おすすめ記事
  1. 手帳とデジタルツールの使い分け

  2. 検索順位1位を経て新しい展開へ

  3. 価値共創マーケティングの成否を左右する:企業姿勢の重要性

  4. D&Iと共創マーケティング

  5. カスタマージャーニーと価値共創の連携

  1. 未来への鍵は「ファンを中心」に!ファンミーティングのススメ

  2. 価値共創マーケティング事例|地域住民と店舗づくり|実践者の姿勢について

  3. 共創マーケティングを実践すると縦割り組織の弊害が打開できる

  4. 地域産業の六次化で活路を

よく読まれている記事
  1. 1

    共創マーケティング|実践例|実践者の感想

  2. 2

    マーケティングリサーチと共創マーケティングって違いは?

  3. 3

    地域産業の六次化で活路を

  4. 4

    手帳とデジタルツールの使い分け

  5. 5

    検索順位1位を経て新しい展開へ

アーカイブ

関連記事